はじめに|“本物のホタル”が飛ぶ場所へ、家族で夜の冒険
こんにちは!愛知県在住・2児のママ「わたがし」です。
今回は、設楽町にある「沢田ゲンジボタルの里」へ家族でお出かけしてきました。ホタルって写真や図鑑で見るものだと思っていた子どもたちに、「本物のホタルが飛ぶところに行ってみよう」と提案したのがきっかけ。
山奥までのドライブは少し大変でしたが、到着して暗くなり始めたころ、ふわっと光る一匹のホタルに全員が息をのんだ瞬間は、言葉にできないほど美しい体験でした。
この記事では、アクセスや駐車場情報、観賞ルート、子連れならではの注意点や持ち物、実際の子どもの反応までをたっぷりと紹介します!
沢田ゲンジボタルの里とは?
設楽町の中心部から少し入った沢田地区は、清流と豊かな自然に囲まれた小さな里山。その川沿いで毎年6月中旬から下旬にかけて、ゲンジボタルの自然発生が見られます。
特にこの沢田は、昔からホタルの里として地元で守られてきた地域。環境保全が徹底されており、照明を最低限に抑えて自然本来のホタルの光を感じることができます。
有名な観光地というよりは、“知る人ぞ知る静かなスポット”なので、混雑も控えめ。大きなアナウンスがあるわけではないですが、地元の方々が駐車場の誘導や案内をしてくださっていて、温かい雰囲気でした。
アクセスと駐車場|設楽町は遠い?実際の道のりは?
沢田地区は設楽町の中でも比較的アクセスしやすいエリアですが、それでも市街地からは1時間以上かかることが多いです。
●車でのアクセス
– 豊川ICから国道257号線を北上、約70分
– 新城や本宿方面から山道を経由してもOK(途中に道の駅もあり)
道幅が狭い箇所もあるため、運転に不慣れな方は日没前の移動がおすすめです。
駐車場は集落周辺に3か所ほどの臨時スペースが用意されており、看板と地元スタッフの案内でスムーズに誘導されます。いずれも無料でした。
ホタル観賞のタイミングとおすすめルート
ホタルが光り始めるのは、例年6月10日頃〜25日頃まで。時間帯は19:30〜21:00が最も見やすく、20:00ごろがピークです。
おすすめは、沢田集会所近くからスタートし、川沿いをゆっくり歩くルート。道は舗装されておらず、石や段差も多いですが、川のせせらぎを聞きながら静かに進む時間は本当に特別です。
街灯がほとんどないので、暗さに目が慣れるのに少し時間がかかりますが、その分ホタルの光が際立ちます。強い懐中電灯やスマホのライトは使わず、足元だけをやさしく照らせるものを選びましょう。
実際に行ってみた!親子で体験した“光の舞”と感想
6月17日(土)、快晴で風もない絶好のホタル日和でした。18時半ごろに現地着、地元の方に誘導されながら駐車&軽く現地案内。
19時を過ぎると次第に空が暗くなり、子どもたちは少しそわそわ。「ホタルまだー?」と何度も聞いてきます。
そして19:40ごろ、目の前をスッと光る点が横切り、「ママ!見えたよ!」と叫ぶ息子。「ふわって飛んだ!あれなに!?」「ホタルだよ」——その瞬間から、静かな感動の時間が始まりました。
5歳の息子は「光のゆうびん屋さんだね」と言い、2歳の娘も「キラキラとんでる〜」と手を伸ばしていました。
私たち大人も言葉を失う美しさ。人工の光とは違う、ゆっくりと明滅するあのホタルの光は、時間の流れを忘れさせてくれるものでした。
子連れ向けアドバイス|トイレ・暗さ・段差への備え
沢田ゲンジボタルの里は自然そのままの地形を活かしているため、舗装路は少なめ。ベビーカーはほぼ使えないと考えてよく、抱っこ紐があると安心です。
トイレは集会所横に簡易トイレが数基ありますが、暗い時間帯はやや不便。小さなお子さんは出発前に済ませる、または簡易トイレセットを車に積んでおくのがおすすめです。
周囲はとても静かで、音がよく響きます。子どもが興奮して大声を出しすぎないように、ホタルの“静けさを楽しむルール”を事前に話しておくと◎です。
観賞後に寄れる場所・軽食・トイレ休憩スポット
観賞後にそのまま帰るのもアリですが、設楽町には数は少ないながらも休憩できる場所があります。
道の駅 つぐ高原グリーンパーク
車で約20分。夜間は営業終了していますが、駐車場とトイレが使えるため、着替えやおむつ替えなどで立ち寄るのに便利です。近くに自動販売機もありました。
ローソン設楽町清崎店
最寄りのコンビニとして覚えておくと便利。おやつや飲み物、万一のときの子ども用おむつの買い足しにも使えます。
また、帰路の途中には「豊川稲荷」や「新城の道の駅」もあるため、少し早めに切り上げて夜ごはんを街中で取るのも一案です。
持ち物リスト&リアルに役立ったアイテム
- 虫除けスプレー(必須!夜の山間は油断できません)
- ヘッドライト(両手が空いて便利。光量調整できるもの)
- 抱っこ紐(ベビーカー不可のため)
- 羽織ものや上着(思った以上に夜は冷えます)
- 水筒・おやつ(待ち時間対策)
- ウェットティッシュ・タオル(手洗い場が遠いため)
今回はヘッドライトが大活躍でした。手持ち懐中電灯より断然便利で、子どもと手をつないだり荷物を持つにも助かります。逆に「もっと準備しておけば…」と思ったのは、子ども用レインブーツ。足元が湿っている場所があり、靴が濡れてしまいました。
まとめ|静けさと感動を共有する“家族の初夏の記憶”
沢田ゲンジボタルの里で過ごした夜は、スマホの画面では得られない“本物の自然体験”そのものでした。
子どもたちの目に、暗闇の中でふわっと現れる光はどう映ったのでしょうか?
「また行きたい」「お友だちにも教えたい」と話してくれたことが、なによりの証拠だと思います。
アクセスや準備には少し手間もかかりますが、その分だけ得られる感動は大きいです。都会では味わえない“静けさ”と“本物の自然”を、ぜひ親子で体験してみてください。
6月の夜にしか出会えない、光のファンタジーが、きっと忘れられない思い出になるはずです。
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